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風邪が治っておむつから解放される桃恵。
今度は先輩と一緒にお風呂に入ろう。
「そ、そうか。それならまあ、いいか。桃恵はブルマがいいか? ジャージも持ってきたけど」
「ブルマがいいです」
「だよな。今日も暑くなりそうだし」
星那は紺色のブルマを広げると、それも桃恵の脚へとスルスルと通してくれる。
今度は上げすぎないようにと、力加減をしてくれながら。
「ほい、しっかり穿けてるよな」
「あ、ありがとうございます」
「なあに、気にするなって。それじゃ、オレは練習いかねえと。なにかあったらケータイで連絡くれよ。すぐに駆けつけるから」
桃恵の返事も待たずに、星那は医務室から飛びだして行ってしまった。
星那は走るのも速いけど、普段の生活リズムも速いのだ。
たまに桃恵には、一陣の風のように見えることがあった。
「先輩、やっぱり格好いいな……」
桃恵はベッドに横たえた身体を、切なげに震わせる。
自然と、その指先はショーツの中へと潜り込んでいた。
(先輩が穿かせてくれたぱんつ……。こんなに熱くなってる)
無毛の縦筋に指を食い込ませていくと、その部分は熱くしっとりと濡れている。
「はうう……。先輩、イケメン過ぎるの……」
キュンッ、
秘筋が痙攣すると、じわっと愛液が滲み出してきてしまう。
やや生臭く酸味のある香りが、ブルマから漂ってくる。
それでも桃恵は秘筋から指を離すことができなかった。むしろ、深いところにまで食い込ませていく。
(先輩のこと考えるとこんなに熱くなっちゃうなんて……)
女同士で、おかしいだろうか?
そんな疑問が何度も浮かんでは消えてきた。
だけどずっと秘めてきた桃恵の想いは、この合宿で今にも暴走しそうになっていて……、
「ンッ!」
桃恵は身体を大きく痙攣させると、ぐったりと弛緩し、そのまま泥のような眠りに落ちていく。
☆
「どうやらすっかり元気になったみたいだな」
「はい、先輩のおかげですっ」
とっぷり日が暮れて、練習を終えた星那は真っ先に医務室へと駆けつけてくれた。
ついさっきまで走っていたのか、ツンと悩ましい汗の香りが漂ってきている。
それだけ桃恵のことを心配して駆けつけてくれたのだ。
「ここまで元気になったらもうおむつは必要なさそうだな。ぶり返してたら充ててやろうと思ってたんだけどなー」
「も、もう先輩ったらっ。もうすっかり元気になったから平気なんですからねっ」
「ふふ、怒った顔も可愛いな。それじゃあ、次に風邪引いたときに充ててやるよ」
「えっ? あ、はい……お、お願いします……」
ベッドから身体を起こした桃恵は、頬を赤らめながらも頷いてしまう。
口では嫌がっていても、心のどこかでは星那に甘えたいという気持ちがあるのかもしれない。桃恵自身にもわからないことだけど。
「さて、と。元気になったし、風呂にでも入りにいくか! 桃恵、結構臭ってるぞ」
「せ、先輩こそ……汗の匂いするんですからっ」
「いやか? オレの汗の臭い」
「い、いえ……。いい、匂いだと思います」
「オレも桃恵の匂い、嫌いじゃねえぜ」
「なっ」
やっぱり、星那は人を戸惑わせる達人なんだと思う。
こんなにも恥ずかしいことを臆面もなく言えるだなんて。
そんな星那は、なぜか手を差し伸べてくれる。
「ど、どうしたんですか?」
「なに言ってるんだよ。風呂入るんだろ? 一緒に」
返事を待たずして、桃恵は星那に、ベッドから立ち上がらされていた。あまりの勢いに視界が縦に流れるほどだ。
……それでも、星那にとっては、大した力ではないのかも知れないけど。
「さて、着替え持って風呂行くぞー」
「お、お供させて頂きます……っ」
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