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夢のなかではトイレに間に合っていた円華。
しかし現実の世界では。。。
「ハッ!?」
異変を感じた円華が飛び起きると、そこはいつもの自分の部屋のベッドだった。
あまり女子女子した趣味はないので、机やポールハンガーなど、最低限のものがあるだけの質素な部屋。
だけどその部屋は、ツーンとしたアンモニア臭に蒸れ返っていた。
その発生源は――。
「ああ、やっぱり……」
もわ……っ。
鼻を突くのは、ツーンとしたアンモニア臭。
そしてぺったりとお尻に貼り付いてくるショーツの感触。
嘘だと思って、お尻を手で撫で回してみると、ショーツはジットリと濡れていた。
円華は、この年にもなっておねしょをしてしまったのだ。
「ううっ、こんなに漏らしちゃうなんて……」
真っ白なシーツには、円華のおねしょによって巨大な世界地図が作り上げられていた。
いつも愛用しているピンクと白のしましまショーツも、円華のおしっこによってジトジトに濡れている。
洗いざらしたTシャツも、円華のおしっこでレモン色に染まっていた。
☆おねしょしてビックリなイラスト☆
「ゆうべはちゃんとおトイレに行ってから寝たのに……」
円華は涙目になりながら、自らの失敗を見つめる。
円華は、たまにやってしまうことがあった。
旅行先や、テストの前とか、緊張しているときにやってしまうらしい。自分の身体のことながら、そのへんはよく分からない。
……わかっていれば、こんな苦労はしないんだろうけど。
「緊張、してたのかしら」
昨日はプールでおしっこしているところをバレそうになったし、それに公園の茂みでおもらししているところを見られてしまった。
だから、無意識のうちに緊張して膀胱が硬くなってしまっていたのだろうか?
色々と分析してみるけど、しかしやらかしてしまったことには変わりはない。
「おしっこシーツ、取り替えておかないと」
シーツを剥がすと洗濯かごに放り込んで、布団は物干し竿に掛けておく。
今日は一日中晴れるそうだから、学校から帰ってきて取り込めば問題ないだろう。
何度もおねしょをしてきた円華の手際は、驚くほどよかった。
「本当は、こんなことに慣れたくないのに……」
呟きながらタンスを開ける。
そこには円華が愛用しているしましまショーツがのり巻きのようにくしゅくしゅに丸められていた。
その内の一枚を広げると、何度もおもらし遊びやおねしょをしてきたせいか、しっかりと洗濯しているというのにかすかに黄ばんでいる。
このショーツには、円華の性癖が染みついているのかも知れなかった。
「やっぱりやめとこ」
しかし円華は広げたショーツを丸めると、タンスの中にしまってしまう。
円華はベッドの下へと手を伸ばすと、引っ張り出したのは大きなピンクのビニル袋だった。
すでに開いているビニル袋から取り出したのは――、
「今日はおむつ充ておいたほうがいいわよ、ね」
円華は憂鬱げに呟く。
円華が手にしているのは、薄型の紙おむつだった。
ピンクの花柄模様があしらわれていて、円華くらいの年頃の女の子も抵抗なく充てられるようにと、メーカー側の熱意を感じられる逸品だ。
子供のとき一度だけ教室でおもらししてしまったとき、お守り代わりに用意だけはしてあるのだ。
おねしょをしてしまった朝や、不安な日はおむつを穿いて登校することにしていた。
ショーツタイプの紙おむつもあるけど、円華は一度に漏らしてしまう量が多いからテープタイプの紙おむつを愛用している。
「お守り代わりなんだから……」
言い訳するように、床の上におむつを広げると、そこにお尻を乗っける。
おむつでおまたを覆い隠すようにして、横からテープで留めれば完成だ。
これでもしもおしっこをしたくなっても、おむつが受け止めてくれることだろう。
「今日は、止めておいたほうがいいわよ、ね……」
プールでバレそうになったし、公園の茂みでは見られてしまったし。
それなのに今日もわざとおもらしをしているところを見られたら、それこそ言い訳できなくなってしまう。
(それに御影君、口止めしておいたほうがいい、わよね)
おむつを充てたまま、セーラー服を着ている。
短く詰めたスカートだけど、おむつを充てても見えないくらいにはギリギリに調整してあるから大丈夫なはずだ。
「はぁ……。久しぶりのおむつだなぁ……」
憂鬱げなため息をつくと、
ジョッ、
早くも軽失禁してしまう。
そういえばおねしょの処理に夢中で、朝のトイレに行き忘れていた。
念のために、カバンの中に替えのおむつも入れておいたほうがいいだろう……。
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念のために紙おむつを充てて登校することにした円華。
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おねしょの描写好きです
ありがとうございます!
こだわって書いてるので嬉しいです!